インクジェットプリンターで使用されるインクカートリッジには、プリントヘッドと各色インクカートリッジがセットになった「一体型」と、色ごとにカートリッジが独立している「独立型」の2種類があります。
一体型カートリッジと独立型カートリッジの違い
一体型カートリッジ
一体型はその名の通り、複数の色を1つのカートリッジにまとめたタイプです。
ブラック/シアン/マゼンタ/イエローの4色カートリッジ、またはブラックだけ独立し他の3色が一体化されているタイプもあります。
また、インクの吹き出し口であるプリントヘッドが、プリンター本体ではなくインクカートリッジに搭載されているタイプもあります。

独立型カートリッジ
独立型はインクの色ごとにカートリッジが分かれているタイプです。
ブラック/シアン/マゼンタ/イエローの基本色と、メーカー・機種によってその他の色のカートリッジで構成されています。
プリントヘッドは、プリンター本体に搭載されているのでカートリッジを交換してもプリントヘッドは変わりません。

一体型カートリッジと独立型カートリッジ
それぞれの特徴
一体型カートリッジの特徴
カートリッジにプリントヘッドが搭載されているので価格は高めですが、プリンター本体価格は比較的安いのが特長です。プリントヘッドが壊れてもカートリッジを交換するだけでプリンター本体の買い替えや修理の必要もなく、目詰まりや印字不良などのトラブルも少ないので、プリンターの扱いに不慣れな方でも安心してお使いいただくことができます。ただカートリッジの価格が高く、また1色でもインクがなくなった場合カートリッジを丸ごと交換する必要があるので、ランニングコストが高くなる傾向があります。
メリット | プリンター本体は安い / プリンターのトラブルは少ない |
デメリット | カートリッジは高い / ランニングコストは高い |
独立型カートリッジの特徴
インク切れの際、必要な色のカートリッジのみを交換すればよいため、ランニングコストを抑えることができます。プリンターの本体価格は高めですが、6色タイプのように高品質な印刷が可能なモデルが充実しているので、用途にあったプリンターが選びやすいです。プリントヘッドはプリンター側についているため、定期的なクリーニングが行われていないと、一体型と比べてプリンターの寿命が短くなりやすいので注意が必要です。
メリット | カートリッジは安い / ランニングコストは安い |
デメリット | プリンター本体は高い / ヘッドの目詰まりを起こしやすい |
一体型・独立型の特徴比較表
一体型 (プリントヘッド付き) | 独立型 | |
プリンター本体価格 | 安い | 高い |
カートリッジ価格 | 高い | 安い |
ランニングコスト | 高い | 安い |
トラブル | 比較的少ない | ヘッドの目詰まりを起こしやすい |

初期費用を抑えたい方やプリンターの扱いが慣れていない方は「一体型」を、プリンターを使う頻度が高くランニングコストを抑えたい方は「独立型」の検討をおすすめします。