エコリカって何？

エコリカは、エプソンやキヤノン、ブラザーやリコーといったプリンターメーカー製の使用済みインクカートリッジ（以下純正品）を回収して再使用するリユース・リサイクルシステムを2003年に日本で初めて確立したパイオニアメーカーです。ここでは、純正カートリッジを回収し、そのまま再使用する意義やメリット、エコリカリサイクルインクカートリッジの特長について紹介します。

エコリカのリサイクルインクカートリッジは、全国の家電量販店などに設置の「エコリカ回収BOX」で、ゴミとして捨てられていた使用済み純正カートリッジを回収し製品化しています。カートリッジの回収から始まるこの取り組みは、資源の節約・ゴミ削減はもちろん、消費者に高品質・低価格で還元する好循環となっています。さらに、SDGsの観点からも消費者がカートリッジの回収に参加し、製品購入までの循環サイクルに接することで、資源・環境の問題をより身近な課題として感じていただける機会にもなっています。

プリンターメーカーが作る純正カートリッジは、プリンターヘッドの構造特性に合わせた設計により、プリンター本来の性能を発揮できるよう開発されています。これはエコリカが純正カートリッジをそのまま再使用する品質上の理由です。当然、プリンターとの相性が良くカートリッジ本来の安定した品質を引き出すことができます。もちろん、純正品とエコリカの混在使用も問題ありません。市場には低価格が魅力のサードパーティー製互換品が多数販売されていますが、カートリッジ本体が自社開発のため純正品とは形状が異なり、純正カートリッジを再使用するエコリカとの違いとなっています。

エコリカのリサイクルインクカートリッジは、環境省により設立された日本環境協会のエコマーク認証を受けています。エコマーク認定商品とは、「回収」から「再生」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる世界基準の環境ラベルです。人体への有害物質を検査するAmes試験や、化学物質を記載したSDS（化学物質等安全データシート）の公開も義務付けられています。また、使えてこそのサステナブルとして、純正品と同等の印刷枚数の保証や色合いなどの品質試験もクリアしています。エコリカは、リサイクル品・互換品では唯一の「エコマーク認定商品」となっています。

純正品のインク特性を確認した上で機種毎に成分・配合・配色の調整を行った高品質なインクを開発し採用しています。エコリカインクは、印字品質に影響を与える粘度などの物性測定や、オゾン・UVによる退色試験等、日々純正品に近づける努力を行なっています。高精細な画質と高い発色性で良好な印字品質と高い保存性を実現しています。純正インクとの混在使用についても評価検証を実施しているので「純正インク×他社製インク」の混在使用で起こる「酷いにじみ」「インクがなかなか乾かない」「色が極端に違う」などのトラブルがありません。エコリカなら純正インクと遜色のない色味で、安心してお使いいただけます。

●キヤノン(380/381)との印字比較(プリンター:PIXUS TS8130)

【エコリカ】
ECI-C380XLB
ECI-C381XLB/C/M/Y/GY

【キヤノン純正】
BCI-380XLPGBK
BCI-381XLBK/C/M/Y/GY

【混在使用】
エコリカ(ECI-C380XLB,381XLM/Y)
キヤノン(BCI-381XLB/C/GY)

●エプソン(カメ)との印字比較(プリンター:EP-881AB)

【エコリカ】
ECI-EKAML-B/C/M/Y/LC/LM

【エプソン純正】
KAM-BK/C/M/Y/LC/LM-L

【混在使用】
エコリカ(ECI-EKAML-M/Y/LM)
エプソン(KAM-BK/C/LC-L)

全国から集められたカートリッジは、エコリカ回収センターで適合品だけを選別し、残インクの抜き取り・洗浄・計量など、製造工程に入る前に徹底的に不適合品を排除しています。質の良いカートリッジの選別は高品質への第一歩です。破損などで製品化できなかったカートリッジも、マテリアルリサイクルやサーマルリサイクルにより有効活用を行っています。製品化の各工程では、ノウハウを結集した自社開発の専用機で作業効率と品質を追求し、「ICチップ認識不良チェック」「インク漏れ減圧検査」「抜き取り検査」などのチェックや検査を経て製品化しています。安心してご利用いただける確かな品質が持続的な活動を可能にし、その積み重ねが信頼へと繋がっていくと考えています。

現在、エコリカ回収BOXが設置されている施設は、家電量販店を中心に全国2万ヵ所以上、約4万7,000台にもなり、約1,900万個のインクカートリッジを回収しています。これは、純正メーカー連合が行っている「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」における年間回収量340万個（2023年度実績）を遥かに凌いでいます。2003年の創業以来、回収したカートリッジは4億個を超え製品化数は2億個以上、販売数においても純正品以外のリサイクル品・互換品市場で、ず～っとNo.1※の圧倒的なシェアをいただいています。純正品を含めた市場シェアでも、純正メーカーに続き高いシェアとなっています。

^{第三者機関による全国の有力家電量販店の販売実績をもとに自社集計（2005年～現在）}

純正品以外を選ぶときに最も気になる点は、カートリッジの不具合やプリンター側にダメージを与え故障した場合です。万が一、エコリカを使用して不具合が発生した場合は「エコリカお客様相談窓口」^※1にお任せください。専任の担当者がお客様と一緒に問題を解決します。電話接続率98%！つながりやすさも安心です。また、純正品以外のカートリッジを使用して故障した場合、プリンターメーカーの保証対象外となりますが、エコリカでは代替機の貸出しサービスやプリンター修理代金保証^※2など、充実のサポート体制で安心してご購入いただけます。

^{1 電話0120-114-865：月～土 9：00～18：00／日・祝 9：00～17：00（弊社指定休日を除く）
2 プリンター本体について、中古品およびメーカー修理対応期間終了品は保証対象外となります。}

エコリカがこれまでにリユースしたカートリッジの数は２億個以上。カートリッジ１個に使用されるプラスチック量を平均20gとすれば、これまでに4,000トン以上もの石油系資源を節約したことになります。破損などで使われなかったカートリッジも、マテリアル＆サーマルリサイクルで有効活用しています。エコリカが始めたこの取り組みは、環境への負荷が少ないと評価され「地球環境大賞」「エコマークアワード」「グリーン購入大賞」他、権威ある顕彰制度で数多くの賞をいただきました。また、自社の事業ではカバーできない自然環境や生態系を守るための活動として、製品販売１個に付き１円を世界約100ヶ国で活動している地球環境保全団体WWFジャパンに寄付する売上連動型寄付活動も継続的に行っており、累計寄付額は1億円以上になっています。さらに、エコリカインクを使った場合の環境貢献度を見える化する「CO2削減量計算ツール」を公開しました。品名型番と個数を選ぶだけでCO₂削減量を計算し計算書の発行も行えます。資源・環境の問題をより具体的に感じていただけるエコリカの新しい取り組みとして、是非ご活用ください。